S-Collection株式会社 通信事業について

S-Collection株式会社のMVNO事業

第4のキャリア誕生!楽天新規参入の背景とは?

携帯電話業界の新たな風の動向に迫る!

2018年4月6日、大手キャリアのdocomoauSoftBankにつづき、楽天株式会社(以下、楽天)が第4のキャリアとして新規参入することが事実上決まりました。キャリアになるメリットは「差別化で生き残る!MNOのメリット1」や「差別化で生き残る!MNOのメリット2」で紹介したとおりですが、楽天はどのような観点から第4のキャリアを目指して動き出したのでしょうか。


1.なぜ楽天は第4のキャリアとして名乗りを上げたのか?

楽天は、2014年にNTTドコモの回線を借りて「楽天モバイル」の名称でMVNO事業に参入しました。楽天モバイルFREETELを買収して140万人まで契約者数を増やし、モバイルに特化した調査研究機関であるMMD研究所が行った「2018年3月格安SIMサービスの利用動向調査」において、「メインで利用している格安SIMサービス」という設問項目では、シェア1位を獲得しています。しかし、シェアが大きくなればなるほどMVNO固有の悩みが出てきているのです。

MVNOの設備の限界

格安SIMを提供するMVNOは、回線帯域の設備を保有していないため、ユーザー数が増えた場合には、大手キャリアを通じてより太い回線帯域への交換が必要となります。そのため、システムの停止をともなう大規模な工事となってしまいます。
また、MVNOの利幅が薄いため、多様なサービスを展開するには限界があり、競合MVNOに対して差別化ができない、という点も挙げられます。
この問題に対して、楽天は根本解決として、MNO(キャリア)に名乗りを上げたと考えられます。

自社サービスの連携強化

成熟している携帯電話市場は、少子高齢化の加速にともない、今後の拡張が見込みにくい市場です。そのため価格競争ではなく、サービス競争の激化が必至と言われています。大手キャリアは大手の取引先と提携し、通信分野以外のさまざまなサービスを提供しています。楽天はECを代表とする自社サービスとの連携を強化することで差別化を図ろうとしています。

2020年東京オリンピックにむけて

楽天は2019年にサービス開始を目指しています。
同年は、大手キャリア各社が第5世代(5G)の商用化を実現させると掲げている年でもあります。
5G通信技術は現在の通信技術システムである第4世代(4G)の100倍以上の高速通信が必須となりますが、2020年の東京オリンピック開催は世界各国に日本の技術を披露する絶好の機会でもあるため、大手キャリアと合わせて楽天の今後の動向にも注目です。
※オリンピックにむけた5Gの活用については「次世代サービスを支える『5G』とは!?②」もご覧ください。

通信業界で生き残るには

通信業界で存続しつづけるためには、高付加価値のサービス提供、新技術を重視した継続的な取り組みが必要不可欠です。

S-Collection株式会社はauの回線のなかでも太い回線帯域を確保しており、他社にはないさまざまなサービスを提供しています。多くのお客さまにご利用いただき、双方向で良好な関係を築く事業展開を今後も行っていきます。