攻略!今どき流行りのテザリング活用術
知らないと損!テザリングの使いどき
近年、スマートフォンの急速な普及で、データの通信量は急激に拡大しています。さらに、IoT(モノのインターネット)デバイスの発展によって通信量は今後も増え続ける傾向にあります。
通信を行う際にはさまざまな方法があり、スマートフォンのように契約した会社の回線を利用してインターネット接続する機器もあれば、PCのように別途回線を用意してインターネット接続を行う機器も存在します。PCでインターネットに接続するには、モバイルWi-Fiルーター、公衆無線LAN、有線LANケーブル、またはテザリングなどが利用可能です。その中でも外出してPCを使用する際には、モバイルWi-Fiルーター、公衆無線LANを利用する頻度が高いかと思いますが、テザリングにも利点はあります。メリットについては下記のとおりです。
〈メリット〉
・普段持ち歩いているスマートフォンを利用できる
・外出先ですきま時間にインターネット接続して利用できる
・セキュリティを自身のパスワード設定で担保できる
・モバイルWi-Fiルーターや有線LANケーブルなど、別途機器を持ち歩く必要がない
・新たに他の回線を契約する必要がない
ただし、セキュリティ面では注意が必要です。公衆無線LANではパスワードが利用者全体で同じの場合、インターネットで入力した個人情報は漏洩する恐れもあります。テザリングの場合でも同様で、わかりやすいパスワードは控え、英数字と記号を含む複雑なパスワードの設定をおすすめします。
一方、テザリングのデメリットとしては以下の2つです。
〈デメリット〉
・スマートフォン自体がバッテリー切れしたら利用できない
・通信量の増加による通信速度規制がある
スマートフォンは電波を受信しつつ、テザリングとして電波を発信するため、バッテリーの消費と通信量の増大には注意が必要です。しかし、「通信速度が遅くても構わないがバッテリーと通信量が気になる」という場合にはUSB接続やWi-Fi接続ではなくBluetooth接続でテザリングすることで、バッテリーと通信量を抑制することが可能です。
〈テザリングの接続方法との関連性〉
上記の通り、接続方法によって通信量やバッテリーへの影響が変わります。iPhone6Sの場合、公式サイトではインターネット利用時の稼働時間は最大10時間(4G LTE)です。一方、Wi-Fi接続でのテザリングの稼働時間は3時間程度、Bluetooth接続の場合は10時間程度という意見があります。そのため、通信量が大きく個人情報を扱わない場合には公衆無線LAN、通信量や通信速度があまり重要ではない場合にはBluetooth接続でテザリング、緊急で素早く利用する場合にはUSB接続やWi-Fi接続でテザリングと、利用用途に合わせて使い分けていくことがテザリングをうまく活用するコツです。
意外な落とし穴?!Wi-Fiスポット利用時の注意点!
Wi-Fiスポットの危険性
誰でも無料で利用できるWi-Fiスポットは便利な反面、セキュリティ面での危険性をはらんでいます。1番のリスクは、個人情報の流出です。Wi-Fiスポットの場合不特定多数の人が利用できるため、外部からの不正なアクセスによって通信内容を盗み見られる可能性があります。特に、インターネットバンキングのID、パスワードやクレジットカード番号が流出すると、金銭的な被害にもつながります。
具体的なセキュリティ対策
ではどのように防げばよいのでしょうか。
具体的なセキュリティ対策として、下記の2点があります。
1.大事な情報はSSLでやりとりする
SSLとは、Secure Socket Layerの略であり、インターネット上でデータを暗号化して送受信する方法のことを指します。URLが「https://」で始まっていること、ブラウザに鍵マークが表示されていることでSSLを利用しているか確認できます。近年は、SSL通信解読に対応していないセキュリティを利用していると、外部からの不正なアクセスに気づかないリスクがあります。ただし、SSL通信解読に対応しているセキュリティを利用することで対策することができます。
2.ファイル共有機能を解除する
ファイル共有機能とは、ネットワークを経由して自分の端末に保存されているファイルを他のユーザと共有することができる機能です。この機能が有効になっていると自分のパソコンやスマートフォンに保存してあるファイルを他人から読み取られたり、不正なファイル(コンピュータウイルスなど)を送り込まれたりすることがあります。Wi-Fiスポット利用時は、この機能を解除して使用することをオススメします。
お客さまが安心してインターネットをご利用いただくために
ソフトバンクグループ株式会社社長の孫正義氏が、2017年6月21日の株主総会で無料Wi-Fiスポットのセキュリティの問題に言及し、「無料Wi-Fiよりも、世界中の携帯事業者とデータローミングをする方がいい。」と答えています。Wi-Fiスポットのセキュリティ対策は、それほど難しい問題と認識されています。特に、インターネットバンキングやクレジットカードを利用する場合は、Wi-Fiスポットに接続せずに利用したほうが賢明ではないでしょうか。
※データローミングとは、国内の携帯電話会社の電波が届かない場所(海外)で、各社が提携する現地の携帯電話会社のネットワークを使って通信を行う機能のことです。ここでは、日本国内の携帯電話会社のネットワークを使って、海外の携帯電話会社が日本で通信できるようにすることを指します。
S-Collection株式会社が提供するMVNOでは、豊富なパケット通信が可能です。Wi-Fiスポットと使い分けることで、今後もお客さまに安心して快適にインターネットをご利用いただく環境を整えてまいります。
困った!Wi-Fiがつながらない?!そんなときの対処法
つながらない原因とは?
前回、Wi-Fiスポットの利用者が増えているとお伝えしました。
便利な反面、契約が必要だったり、ログインが求められたり、接続できない場合があります。今回は、Wi-Fiスポットにつながらない原因と、その対策についてお伝えします。
まず、Wi-Fiスポットにつながらない原因は主に3つです。
1.事業者との契約が必要な場合
こちらは、携帯キャリア事業者と契約していないと使用できません。
お店の入口にステッカーが貼っているので、契約しているか確認が必要です。
2.ログインが求められている場合
カフェやコンビニなど独自のWi-Fiスポットを提供している場所で利用する際に起こりやすく、お店の独自のアカウントを持っていないと利用できません。
SNSアカウントと連携、メールアドレスの登録や店内のパスワードなどが必要になり、ログインして初めて使用できます。
3.周囲の電波状況が混み合っている場合
繁華街や人混みの多い場所だと電波が干渉し合い、なかなか接続できない場合があります。
上記の対策について、次の項目でお伝えします。
つながらないときの対策
Wi-Fiには、2.4GHz帯と5GHz帯という2つの周波数帯が規格として定義されています。周波数帯とは、電波の周波数の範囲を表し、この範囲が広いほど一度にたくさんのデータをやりとりできます。
※周波数帯によってSSIDを分けています。どのSSIDが、どの周波数帯なのかはサービス提供事業者へ確認してください。
規格化当初からほとんどのWi-Fi機器で利用可能な2.4GHz帯は、電子レンジやコードレス電話などを使用する際に発する電波にも含まれているため、干渉して通信が不安定になることがあります。その際は、5GHz帯に切り替えることで快適にWi-Fiを使うことも可能です。
ただし、5GHz帯は壁や床など障害物に弱いため、鉄筋コンクリートの建物でいくつかの部屋を隔てる場合は、安定した通信状況を確保するためには2.4GHz帯の利用に切り替える必要があります。
以上が、Wi-Fiにつながらない原因と対策です。
S-Collection株式会社は通信事業としてMVNOを取り扱っており、利用いただいているお客さまは公共Wi-Fiを無料で利用できます。今後、さらにWi-Fiスポットが増えていく中で、より快適にWi-Fiをご利用いただけるよう情報提供にも努めてまいります。
増加しつづけるWi-Fiスポット!その理由とは?
Wi-Fiスポットの利用状況
前回の「近年急激に増加!?Wi-Fiスポットについて - 通信事業について」に引きつづき、Wi-Fiスポットについてお伝えします。
ICT分野に関する調査を専門に行う株式会社ICT総研が、Wi-Fiスポットに関する近年の利用状況について、「公衆無線LANサービス(Wi-Fiスポット)市場に関する調査結果(2017年9月21日)」を発表しました。2017年度のWi-Fiスポットの利用者数は、前年比17%増の5,046万人となると予想されています。内訳は、個人利用者3,374万人、ビジネス利用者408万人、訪日外国人利用者1,264万人です。
MNO(移動体通信事業者)、MVNO(仮想移動体通信事業者)はともに、20GB以上使えるスマートフォン用のパケット大容量プランを充実させたことで、LTE(4G)を利用したデータ通信量が増えたことが影響し、伸び率はやや落ち着きましたが、訪日外国人のニーズもあり、利用者数としては増加しました。
訪日外国人のニーズとは?
2013年ごろから訪日外国人旅行者が急激に増えています。その要因についてはここでは割愛しますが、今後2020年の東京五輪に向けてさらに増えることは間違いありません。そのような背景のなかで、「訪日外国人が旅行中困ったこと」に関して観光庁が発表しています。
「無料公衆無線LAN環境」という項目では、2014年36.7%(第1位)、2015年46.6%(第1位)、2016年28.7%(第3位)となり、近年大きく改善されていることがわかります。特に、空港や宿泊施設で大きく改善されたという結果になっています。
今後もさらにWi-Fiスポットは増えていき、よりインターネットが利用しやすい世の中になることが予想されます。
近年急激に増加!?Wi-Fiスポットについて
Wi-Fiスポットの利用方法と、注意すべき点とは?
前回、Wi-Fiについて説明しましたが、今回はWi-Fiスポットに焦点をあてて説明します。
Wi-Fiスポットとは、街中でWi-Fiを利用できる場所のことです。公衆無線LANやホットスポットとも呼ばれています。Wi-Fiスポットに接続することで、データ容量を消費することなく、スマートフォン、パソコンやタブレット端末でインターネットを利用することができます。ただし、無料で使えるものと、有料で使えるものがあるため注意が必要です。
具体的にどういった場所で使えるのか?
最近では、Wi-Fiスポットが至るところに設置されています。これは東京五輪の開催や訪日外国人観光客対策として、国や民間企業がWi-Fiスポットの増設を進めているからです。Wi-Fiスポットの設置場所は、カフェ、飲食店、コンビニエンスストア、ホテル、駅、空港などが挙げられます。大手チェーン店(スターバックス、マクドナルドなど)で独自のWi-Fiスポットを設置しているところもあれば、大手三大キャリア(au、docomo、SoftBank)のWi-Fiスポットを設置しているところもあります。
注意すべき点とは?
至るところでWi-Fiが使えるので便利ですが、一方で注意すべき点もあります。
1.使用制限がある
1日に使用できる時間、回数や通信料の上限が決まっているところもあります。
コンビニエンスストアやカフェに設置されていることが多いです。
2.登録が必要な場合がある
Wi-Fiに接続するために、メールアドレスや会員登録が必須のところもあります。
3.セキュリティ面での不安がある
無料Wi-Fiスポットの場合、暗号化されていないところが多いので、安易に接続せず、注意が必要です。今後の記事で詳しくご紹介します。
このように、Wi-Fiスポットは非常に便利ですが、きちんと理解した上で利用する必要があります。
通信に詳しくなろう!意外と知らない!?Wi-Fiの豆知識
知っていると便利!Wi-Fiの用語について
S-Collection株式会社のMVNOを利用すると、全国のau Wi-Fi SPOTでWi-Fiを利用することが可能です。
そこで今回は、「Wi-Fiについて調べるとよく出てくるが、意外と知らない用語」について説明します。
IEEE802.11とは
「IEEE802.11」とは、無線LANの国際的な標準規格のことです。通信規格には、a、b、g、n、acと存在し、最近は「IEEE802.11n」や「IEEE802.11ac」に対応するモデルが主流となっています。なかでも、高速通信が可能な「11ac」という規格は、他の規格にくらべて一度に運ぶ情報量が多いため、無線通信の転送効率が向上します。
GHzとは
「GHz」とは無線電波の帯域のことです。
「2.4GHz」と「5GHz」の2種類あり、それぞれ下記のような特徴があります。
・「2.4GHz」
電子レンジなどの家電製品やBluetoothの電波干渉を受けやすいが、障害物に強い
・「5GHz」
電子レンジなどの家電製品やBluetoothの電波干渉を受けにくいが、障害物に弱い
「2.4GHz」より「5GHz」のほうが、高速通信が可能ですが、障害物には弱いため、場所によっては「2.4GHz」のほうが安定する場合もあります。利用環境や使用目的に応じて、どちらが最適か考えていただくことをおすすめします。
Mbpsとは
「Mbps」(メガビーピーエス)とは、1秒間に送受信可能なデータ量をあらわす単位です。
数値が大きいほど 、通信速度が速くなります。
よく一緒に掲載されている「上り」と「下り」の意味は下記の通りです。
・「上り」
パソコンや携帯電話からインターネット上へファイルを転送する際の通信。
(例)ブログに写真を載せる際の通信。メールの送信。
・「下り」
インターネット上からファイルをパソコンや携帯電話に受け取る際の通信。
(例)インターネットから音楽や画像をダウンロードする。メールの受信。
※通信速度は「上り」「下り」で異なります。詳しくは、「S-Collection株式会社のMVNOで通信速度測ってみた」でもご確認いただけます。
au Wi-Fi SPOTは国内における利用範囲が広がっており、IEEE802.11ac(超速Wi-Fi)に順次対応しています。
お客さまに対して、より便利で、快適なインターネット環境が整ってきています。
減る「圏外」がもたらすビジネスチャンス!?
「そこ」でスマホが使えるようになった理由
近年、あらゆるシーンでスマートフォンやタブレットをつかう人が増えてきています。路上、店内、および電車内など、どこに行ってもスマートフォンユーザーを見かけるようになりました。そのなかでも今回は、電車内で電波はどれほどつながりやすくなったか紹介します。
数年前から、スマートフォンは地下鉄でも圏外にならずに利用できることが多くなりました。これは通信会社が地下鉄のトンネル内にアンテナを設置し、乗客がメールやインターネットを利用できる環境を整えたからです。2010年にはSoftBankが「電波改善宣言」を行い通信環境の整備を集中的に行うなど、都心から離れた場所でも、圏外で使用しづらいエリアは減少しています。
インターネットや通話をするうえで必要な基地局が、全国的に年々増設されているため、どこでもスマートフォンを利用しやすくなっています。ただし、高層ビルや路地裏など、基地局の数を増やすだけではカバーしきれない箇所もあります。その問題を解決するために、高度な技術によるエリアシミュレーションができるソフトウェアを導入し、電波が届きにくいエリアをあらかじめ把握できるようになりました。
通信環境の改善のスピードは、技術の進化により各段に上がってます。しかしながら、改善の余地がまだある通信環境は、通信業界におけるビジネスチャンスでもあります。S-Collection株式会社は技術の進化とともにより安定した通信サービスを提供し、お客さまのニーズに応えていきます。