S-Collection株式会社 通信事業について

S-Collection株式会社のMVNO事業

5G対応基地局がつくる、新たな時代とは

迫られる「IoT時代」への進化

スマートフォンで電波を利用して通信を行う場合、端末同士で直接通信を行っているわけではありません。通信を行う際には、中継地点として「基地局(アンテナ)」が利用されています。
今回は、通信に欠かせない設備である「基地局」を切り口に、最新の通信事情と今後について紹介します。

増える「フェムトセル」の効果とは

通信の仕組みは、ひとりのスマートフォンから発信された電波が近くの基地局へ送信され、有線ケーブルを経由して通信したい相手の最寄りの基地局へ届き、通信先のスマートフォンへ届く仕組みとなっています。
その際、電波の届かない場所である「圏外」が表示されていたら、近くに基地局がないということを意味しています。

スマートフォンから発信された電波は、基地局によって届く範囲が決まっており、鉄塔のような大規模な基地局は、広範囲に対応することができます。

一方で、大規模な基地局は設置場所が限られてしまうため、カバーできないエリアが発生します。このような「圏外」となるエリアに対応するため、設置場所を選ばない小型化された基地局の開発が進められています。

こうして近年では広範囲をカバーする基地局(マクロセル)だけではなく、地下などの狭い範囲の通信エリアをカバーする基地局フェムトセル)も増設されています。

通信は、5Gの時代へ

現在、無線通信システムは第3世代(3G)、LTE(Long Term Evolution)を含む第4世代(4G)を経て、次の世代である第5世代(5G)に向かっています。5Gは前世代とは異なり、「通信量の拡大と高速化」だけではなく、IoT(Internet of Thing)の普及にも対応しています。

IoTとは「PC以外のモノがインターネットに接続され、離れた場所からでもモノの状態を知ることができる技術」をさします。このIoTで重要視されている「多端末接続性」(数兆個の機器の接続)や「低遅延」(通信遅延数ミリ秒以内)の実現に向けて、基地局の性能もさらに改善されています。

今後は、通信技術の更なる発展にともない、より高速で遅延のない通信を確保する必要があります。大きな通信需要に対応するために、現在もっとも有力視されているのは、「既存周波数帯域を有するマクロセル内部に、5G用の高周波数帯域を有する小型セル(スモールセル)を組み込んだ基地局を連携させる構成(NSA:Non-Standalone)」です。

NSAによりコストを抑えた高速化が実現し、VRやARの活用、労働生産性の向上、および遠隔操作や自動操縦による産業分野の変革が現実化します。日本の5G技術を世界に披露できる絶好の機会である「2020年東京のオリンピック」に向けて、通信技術はさらに変化するといわれています。
通信業界の大きな変化のなかに、企業様のビジネスチャンスが詰まっています。

S-Collection株式会社でも、大きく変わる通信業界の最新の情報をこれからも発信しながら、サービスに活かしていきます。