発展する通信業界とスマートフォンの可能性(公共施設編)
今や主要な都市であれば、日本中どこにいても電話をかけたり、メールを送受信したりできるスマートフォン。そのスマートフォンを使うとき、どんな場所がつながりやすく、どんな場所がつながりにくいのかを、使用者数が多い東京23区の電波や通信速度をみて紹介します。
電波がつながりにくい場所、つながりやすい場所
中央区銀座4丁目交差点や台東区浅草寺雷門前などの「混雑するところ」では、特定のキャリアで電波がつながりにくくなっています。渋谷区ハチ公前交差点にいたっては、電波や通信速度が不安定になっています。新宿区都庁展望台や豊島区池袋サンシャイン60展望台、港区大江戸線六本木駅ホームなどの「高いところ」や「地下」も、電波や通信速度が悪くなりやすいです。
◆表1 都庁展望台
ドコモ |
|||
アンテナ(本数) |
3〜4 (4G回線) |
3〜4 (4G回線) |
4 (3G回線) |
上り (Mbps) |
11.75 |
13.52 |
1.20 |
下り (Mbps) |
17.47 |
25.40 |
1.68 |
*ハミングヘッズ株式会社調べ
一方、中野区中野サンプラザ前や目黒区東大駒場キャンパスなどの「比較的人通りが少ないところ」は、電波、通信状況ともに全体的につながりやすいです。
◆表2 中野サンプラザ前
ドコモ |
|||
アンテナ(本数) |
4 (4G回線) |
3〜4 (4G回線) |
4 (4G回線) |
上り (Mbps) |
4.38 |
11.12 |
5.36 |
下り (Mbps) |
22.41 |
21.89 |
25.01 |
*ハミングヘッズ株式会社調べ
キャリアによる通信パフォーマンス
23区で見ると、3大キャリアのなかでSoftBankは通信パフォーマンスに高低差があります。品川区しながわ水族館や練馬区光が丘公園、世田谷区多摩川河川敷、千代田区秋葉原の中央通交差点前ではパフォーマンスが高いです。しかし、杉並区高円寺純情商店街、足立区舎人公園や葛飾区柴又帝釈天などは、パフォーマンスが低くなります。
また、auは北区尾久車両センターや中央区銀座4丁目交差点がつながりやすくなっています。NTTドコモは新宿区都庁展望台、豊島区池袋サンシャイン60展望台や大田区羽田空港国内線ターミナルで圧倒的につながりやすくなっています。
キャリア全体をとおして、墨田区東京スカイツリーのパフォーマンスは高くなっています。目玉の新観光スポットのため、どのキャリアもつながりやすさを重視した通信整備を進めていると考えられます。文京区東京ドーム前は、都心の割にどのキャリアもつながりやすくなっており、江東区豊洲公園や江戸川区葛西臨海公園などの海沿いは、どのキャリアもパフォーマンスが低くなっているという状況です。
通信パフォーマンスの高低差はあるものの、都内ではほとんどの場所でスマートフォンが使えるようになっています。
通信パフォーマンスの高低差はあるものの、都内ではほとんどの場所でスマートフォンが使えるようになっています。また、日本全国を見ても、主要な都市であれば通信ができて当たり前になっています。
S-Collection株式会社では今後の通信業界の発展に合わせ、お客さまのニーズをよりスムーズにリサーチすることが可能になります。今よりさらにお客さまに喜ばれるサービスを、いち早く提供する企業に成長していきます。