S-Collection株式会社 通信事業について

S-Collection株式会社のMVNO事業

VRで期待される新分野は「教育」

教育とVRの親和性とは

以前に【VRグラスとは】知っておきたいVRの基礎知識と最新ツールでご紹介したVR(Virtual Reality)ですが、昨今では医療やコンシューマゲームなど様々な分野で導入されています。
2016年を「VR元年」として年々市場規模が拡大していますが、そのなかでも特にVRの活用が期待されている分野があります。それが「教育」分野です。

 

今回は、なぜVRが教育分野で期待されているのか、VRの特徴とあわせてご紹介します。

VRが教育分野に参入するメリット3つ


VRが教育分野への参入で期待されている理由は、「学習効率の向上」が見込まれるためです。その特徴を3つご紹介します。

 

1.集中しやすい学習環境
VRを利用するためには、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)やヘッドホンなどデバイスを装着します。そうすることで視覚・聴覚からの無関係な情報を遮断し、コンテンツに集中しやすくなります。

 

2.能動的な学習
教育には受動的な学習と能動的な学習の2つがあります。この2つの学習法でより記憶定着が高いといわれる学習が能動的な学習です。VRはコンテンツ情報から、自分で頭を動かして見たい箇所を見るなど体験しながら能動的に情報を取得することができるため、受動的な学習よりも学習効率を向上させることができます。

 

3.疑似体験の可能性が無限大
VRの疑似体験は、コンテンツ内容に応じてどのような体験も再現可能です。例えば歴史の勉強で日本にいながら海外の世界遺産を間近に体感できたり、さらには通常では体験できないような深海や宇宙空間などのシチュエーションを再現し体験することができます。例えばアメリカ宇宙航空局も宇宙飛行士の訓練にVRを用いて宇宙空間での作業研修をしています。実際に体験する場合は膨大なコストや危険が伴うであろうことが、そのような心配がなくなります。

 

VRの教育活用場面~英語~


教育分野のなかでも、特にVRの特徴を上手く活かすことで注目されている科目があります。それは英語教育です。


以前は英語の授業は中学1年生から行われていましたが、2020年からは小学3年生から行われれるようになりました。英語の義務教育が早まった背景は英語を「話す」「聞く」能力を早期から育むことを目的としています。特に話すということに関して、発音を間違える恥ずかしさや繰り返し練習できる点などから、HMDやヘッドホンを用いたVR学習コンテンツが効果を発揮すると期待されています。

 

一例をあげると英会話スクールなどでも導入されているHMDを装着するVR教育コンテンツ「Smart Tutor」というサービスがあります。
Smart Tutorは、PlusOne社が開発するVRシステムとAIを掛け合わせたVRレーニングシステムです。VRコンテンツ内のAIを搭載したホログラムが英会話のレクチャーをして、英語の発音や流暢さなどをスコア化し、計測することができます。

 

まとめ

教育分野で期待されるVRですが、すぐに教育現場に浸透するかというとそうではありません。導入するデバイスが安価で質が悪い場合、学習のクオリティが落ちてしまいVRのメリットが発揮しにくいという課題があります。

 

ですが、近い将来、効率的で楽しい学習を実現するためのツールとして、VRが魅力的であることは間違いありません。
既に日本でも建設会社などでは安全教育の研修としてVRを用いる企業もあります。今後は企業だけでなく学校教育の一環としてもVRが導入されることを期待しています。

 

S-Collection株式会社は、世の中の変化に対して最新技術を活用することで、より発展していくためのサービスを提供します。