世界が広がる!新しい通信サービス5Gの魅力
5Gの登場で暮らしはどう変わる?
2019年4月米国ではじめて次世代の高速通信規格「5G」が実装されたという話題は記憶に新しいでしょう。
はじめて5Gを実装した企業は、米通信大手 Verizon Communications Inc. です。この会社は5Gに対応した携帯通信向けサービスを、米2都市の一部で開始しました。
日本でも2020年の5Gの実施に向けて、NTT docomo、au、SoftBank、Rakuten mobileの4通信事業者が開発を進めています。
楽天のキャリア参入の詳細は「第4のキャリア誕生!楽天新規参入の背景とは?」をご参照ください。
今回は5Gについて、そもそもの必要性や4Gと比較してどのような変化が身近に起こるのかを紹介します。
5Gはなぜ必要?IoTの発展で激増するワイヤレスのデータ通信量に不可欠!
5Gの技術を簡単に表現すると、「高速かつ大容量、多接続、低遅延」といえます。
現在、スマートフォンやWi-Fiは4Gと呼ばれる通信規格がつかわれています。
「通信規格の進歩によって変化するサービスのかたち」の内容や実生活から、メール、SNS、動画や音楽を楽しむには4Gで十分だと感じる方も多いでしょう。
しかし、今後は世界中でIoT化が進み、家電、車、服や医療などといったあらゆるモノやサービスがインターネットと接続されます。これらがインターネットへ接続するには有線で対応しきれないので、確実にワイヤレスで繋がります。
またそれにともない、世界中で飛び交うデータ量は急速に増加します。そしてこれまでの4Gより早い速度の通信規格が必要となり、その本命こそが5Gの通信網なのです。
つまり5Gはこれから発展する通信の世界で必要不可欠といえます。
5Gの通信速度は4Gの100倍!?まさに大容量を短時間で
4Gの通信速度は100Mbps程度です。これに対して5Gの通信速度は100倍の10Gbps程度までに引き上げる予定です。また無線区間の遅延についても4Gでは10ms(0.01秒)程度であることに対して、5Gでは1ms(0.001秒)と10分の1まで短縮される予定です。
これにより、5Gでは大容量のデータをさらに短時間で通信できるようになります。
5Gで広がる現実!自動運転や医療そしてドローンもIoTで進化!?
5Gが適応されると、実際にはどのようなことが実現できるのでしょうか。
「5G対応基地局がつくる、新たな時代とは」にあるような、IoT時代へ進化することで起こる具体的な3つの事例を紹介します。
1.車の運転は必要なくなる⁉︎自動運転の実用化
自動車の分野では、自動運転が実用化されはじめるといわれています。
信号機、周囲の自動車、さらには歩行者にいたるまでのさまざまな情報を取得し、ほとんど手放しの安全な走行が実現可能です。
また、さまざまなセンサーをとおして情報を共有できるようになるため、事故などのトラブルを未然に防ぐことも可能になります。
2.名医の手術をどこにいても受けられる!?ロボットでの遠隔手術を期待
医療分野でも5Gの適応を目指しています。
5Gの世界になると、離島や遠く離れた場所でも、手術ロボットをとおしてリアルタイムで名医の執刀を受けるということも期待できます。
また、手術ロボットが検出した触覚などによって高度な手術の実現可能性もあります。
3.ドローンが空を自由に飛び回る⁉︎
ドローンのコントロールできる範囲も5Gの大容量、低遅延という特徴により、さらに広がります。
また、通信システムを介して操縦が可能となります。そのため、人が直接現場まで行く必要性はなくなり、低コストで運用できます。
このように、5Gの実現によってリアルタイムでデータをやりとりできようになるので、より安全に、精度の高い操作が可能です。また宅配や道路の保守、橋梁などへの適応も期待されています。
さいごに!日本も2020年の運用に期待大
このように5Gの世界が実現すると、われわれの生活がさらに豊かとなります。日本では2020年中の運用を目指し、さまざまな検討が進められています。
東京オリンピック2020の開催は翌年へ延期となりましたが、それまでに日本はさらなる発展を遂げているでしょう。引き続き、S-Collection株式会社では5Gに関する最新情報を発信しつづけます。
※2020年08月25日、内容を更新いたしました