インターネット普及の根源!光回線を徹底解剖!①
光回線とは
光回線とは、光ファイバーケーブルを利用したインターネット回線です。
今日では光回線でインターネットを利用することが一般的ですが、光回線が普及する以前からインターネットは利用されてきました。今回はインターネットの歴史を振り返りつつ、どのように光回線が普及していったのか説明します。
1.インターネットの歴史と光回線
インターネットで使用される回線には光回線、電話回線(ISDNやADSL)、携帯電話回線があります。
もともと日本におけるインターネットは1984年、有名大学間でつくられた研究用ネットワークがはじまりです。1988年には民間企業も参加しましたが、当時は政府機関が運営しており、ネットワークは商業的な利用が禁止されていました。その後1993年から商用サービスが開始され、インターネット利用者は急激に増加しています。
プロバイダーが誕生し、インターネットの一般利用が普及しはじめたころは、ユーザーはアナログ回線やISDN回線(デジタル回線)でサービスを利用していました。当時はダイヤルアップ接続というプロバイダーが用意したアクセスポイントへ自動的に電話をかけてインターネットへ接続していたので、接続した時間に比例して料金が発生しました。
技術の発展とともに通信は、ADSL回線(アナログ回線を利用したデジタル通信)、光回線と、進化してきました。ADSL回線以降からインターネットへの定額接続が一般的となりました。
光回線が家庭用に普及しはじめたのは2001年ころです。当時の通信速度はADSL回線と同じくらいの10Mbpsでした。技術の進歩により今では2Gbps(2000Mbps)と最大速度が大幅に伸びています。光回線はスピードアップした通信速度、および安定した通信を実現し、現在インターネット接続の主流となっています。
※家庭用の光回線はベストエフォート型が主流のため、最大速度を保証しているものではありません。
2.光回線の種類
光回線サービスには、NTT回線を利用している回線と、NTT以外の回線があります。
1.NTTの光回線
・フレッツ光
https://flets.com/
https://flets-w.com/
NTT東日本、NTT西日本が提供している光回線です。対応エリアが広く、サポートも手厚いのが特徴です。
・光コラボレーション
https://flets.com/app4/input/index/
NTTのフレッツ光サービスをほかの事業者が買い取り、独自のサービスを追加したものです。回線網自体はNTTの回線を使用するため、フレッツ光からの転用なら工事が不要です。
2.NTT以外の光回線
・auひかり
https://www.au.com/internet/auhikari/
KDDI株式会社が提供している光回線です。au独自の光ファイバーを利用しており、回線速度が速いのが特徴です。
・NURO光
https://www.nuro.jp/
So-net(ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が運営する事業名称)が提供している光回線です。速度は世界最速クラスですが、現在利用できるエリアは関東のみです。
・各電力会社光
各地方の電力会社が提供する光回線です。地域のお客さまの声に寄り添ったサービスを提供しています。
歴史あるインターネット回線は、近年飽和市場との声も耳にします。
次回は、光回線の今後の展望について紹介します。