快適な通信環境を実現!安定した無線LAN(Wi-Fi)のポイント①
無線LAN(Wi-Fi)を安定させるコツ
以前、「遅いWi-Fiと速いWi-Fiの違いとは?無線LANの通信速度で最速を選ぶコツ」で最速の無線LAN(Wi-Fi)について紹介しました。しかし、いくら最速の無線LAN(Wi-Fi)でも途切れてしまう、遅くなってしまうことがあります。
そこで、今回は無線LAN(Wi-Fi)で通信環境を安定させるための基本的なコツを紹介します。
1.高速通信は周波数帯の高さで決まる!
通信環境の安定には、周波数帯が影響しています。
周波数帯の特徴は、周波数帯が高いほど、障害物に弱く高速通信の範囲が狭くなるデメリットがある反面、電波の干渉が少なく通信速度が高速になるメリットがあります。
2.4GHz帯の場合、障害物に強く屋内外ともに利用できる利点がある一方、電子レンジ、無線キーボード、マウス、またはBluetoothなどと電波が干渉する欠点があります。
5GHz帯の場合、障害物に弱い欠点がある一方で、5GHz帯である同じ周波数帯の通信機器が少ないため、電波の干渉が少なく通信速度が高速になる利点があります。
60GHz帯の場合、5GHz帯よりも顕著になります。
2.周波数帯を見分ける!「〇〇-a」と「〇〇-g」の違い
無線LAN(Wi-Fi)の周波数帯を見分けるには、ルーターのSSIDを確認します。ルーターのSSIDは「〇〇-a」、「〇〇-g」の2つのタイプが存在し、「〇〇-a」が5GHz帯で、「〇〇-g」が2.4GHz帯をあらわします。通信環境によって「〇〇-a」と「〇〇-g」を使いわけることで、通信速度が高速になるでしょう。
ルーターによっては「〇〇-5G」「〇〇-2G」と表記される場合もあります。
また、SSIDには「〇〇-aw」、「〇〇-gw」というタイプも存在します。
それらは「〇〇-a」、「〇〇-g」とは通信規格が異なり、最大通信速度がきわめて低いという特徴があります。
わかりやすいように図にまとめました。下記をご参照ください。
|
通信速度(最大) |
周波数帯 |
11a |
600Mbps |
5GHz帯 |
11aw |
54Mbps |
5GHz帯 |
11g |
600Mbps |
2.4GHz帯 |
11gw |
54Mbps |
2.4GHz帯 |
次回は、「快適な通信環境を実現!安定した無線LAN(Wi-Fi)のポイント②」では、「すぐに実践できる!通信速度改善策」について紹介します。