MVNOの通信速度に差がある理由~②通信設備の違い~
「回線速度」回復へ!データを安定して届ける工夫とは!?
以前も紹介したように、データ通信を行う際の通信速度は、「回線帯域の太さ」と「通信設備」に依存します。
「MVNOの通信速度に差がある理由~①回線帯域の太さの違い~」では、「回線帯域の太さ」と通信速度の関係性について説明しました。今回はもうひとつの要素である「通信設備」と通信速度の関係性について説明します。
MVNOの通信処理能力は、ここで差が生まれる!
MVNOは、MNOが保有する基地局を借りて通信を行なっています。MVNOが保有する通信設備は、携帯電話網とインターネットを接続するPGW(※)やルータなどがあります。これらの機器は処理能力に差異があるため、利用シーンによっては通信処理能力に不足が生じてしまう可能性があります。
※PGW・・・Packet Data Network Gatewayの略で、外部ネットワークと接続するパケット交換機。
MVNOの通信処理能力に不足が生じる場合、PGWやルーターなどを追加したり、上位品に交換することによって改善することはできます。
しかし、MVNOの通信処理能力を高めるためにもっとも重要となる設備は、MVNOの自社設備と携帯電話会社の設備を結ぶ「接続回線区間」です。「接続回線区間が利用される通信量を許容できるかどうか」が、安定した通信速度を保つうえで大切です。
MVNOの通信サービスを止めなくてはいけないほどのケースとは!?
MVNOの利用ユーザー数が増えて、現状の回線速度では補いきれなくなった場合、回線の上限値内であれば帯域を増強する工事ができます。こういった工事は、ユーザーが気付くこともなく完了しているケースがほとんどです。
一方回線の上限値を超えた場合は、専用線の本数を増やしたり、より帯域が太い高速専用線に交換する工事が必要になります。こういった大規模な工事になると、MVNOを通信サービスを止めなければならないケースがほとんどです。
S-Collection株式会社のMVNOは、auの太い回線帯域を利用していますので、一般的なMVNOが行う設備工事は行っていません。上限値の大きい専用線を使用していることで、お客さまに安定したサービスを提供することができます。