S-Collection株式会社 通信事業について

S-Collection株式会社のMVNO事業

携帯電話業界の動向とS-Collection株式会社の取り組み1

携帯電話業界、過去の動向と現状

平成27年度、10兆461億円の業界規模になっている携帯電話業界。過去10年間の動向と、現状について見ていきましょう。

横ばい傾向にある携帯電話業界

携帯電話業界の過去の推移を見ると、平成18年から平成22年ごろまで横ばい傾向がつづき、平成21年から25年にかけて増加傾向になっています。近年は若干の増加傾向にありますが、その伸びは鈍化しつつあります。

スマートフォン需要も一巡

平成19年にApple(米)が初代「iPhone」を販売開始しました。その後、平成21年ごろから米国を中心に売れはじめ、平成23年ごろから世界中で爆発的に売れるようになりました。一方、同年11月にはGoogle(米)が携帯情報端末向けOS「Android」を発表、無償で提供されるオープンソースであることから、「Android」OSを搭載した比較的安価なスマートフォンが一気に普及しました。

平成23年ごろから日本でもスマートフォンが浸透しはじめ、その後は爆発的な販売数を記録しました。当初から「iPhone」を扱っていたSoftBankがシェアの拡大に成功し、それを追うように、その後、KDDIもシェアを拡大していきました。首位にいたNTTドコモは対応に遅れ、シェアを大きく落とし、スマートフォンの登場により業界のシェア割合が一変しました。

平成25年に入り、スマートフォンの需要も一巡し、近年では爆発的な需要の伸びも見込めず、停滞期に突入しています。スマートフォン需要が停滞しているなかで、S-Collection株式会社としてどのような取り組みを行っていくか、次回「URL貼付:携帯電話業界の動向とS-Collection株式会社の取り組み2」でお伝えしていきます。

いったいなに?安全なデータ通信を実現するVPNとは

VPNとは?

VPN」という言葉をご存知でしょうか。あまり広く認知されていない単語ですが、VPNを使用することで離れた拠点同士でデータ通信をする際に、非常に高いセキュリティを実現できます。VPNとは、Virtual Private Networkの頭文字を取った用語です。仮想プライベートネットワークとも呼ばれ、離れた場所の間を仮想的な専用線でつないで安全にデータ通信ができる仕組みです。

近年、企業と企業の間で安全に情報を提供するニーズが高まっています。VPNが開発される前は、企業では専用線を使ってネットワークを構築していましたが、構築するまでに膨大な時間と費用がかかっていました。こうした背景のなかで、2000年からVPNが登場しました。今では、VPNの設定ができる業務用のルーターを使うことで、ネットワーク構築にかかる時間と費用の問題は解消されつつあります。

VPNを使わずに離れた場所でデータのやりとりをするには、一般的にはメールやクラウドサービスを利用します。その場合、どうしてもインターネットを介してデータ通信を行うため、情報漏洩のリスクが伴います。ところがVPNを使用すると、暗号化してデータ通信を行うため、インターネットを通らない閉域網経由でも、インターネットを通る場合でも、安全なデータ通信が可能です。

IP-VPNとインターネットVPNの違い

VPNには大きく分けて2種類あります。

IP-VPN

IP-VPNとは、通信事業者が提供する閉域網を利用して、離れた場所でのデータ通信を行います。インターネットを通らないため、非常に安全です。離れた場所まで自分の隣からLANケーブルが伸びており、まるで同じフロアにいるかのように写真やファイルの共有ができるというイメージです。

インターネットVPN

インターネットVPNとは、インターネット網を利用してデータ通信を行います。通信データを暗号化し、インターネット上で擬似の専用線を作り出す方法です。
IP-VPNと比べると、インターネット網を利用するため、安全性や通信品質は劣りますが、コストは下がる傾向にあります。

多くの拠点を持つ企業や、場所を問わずビジネスを行う企業にとって、機密情報を扱う際にVPNは必須とも言えるデータ通信技術です。
メリットとデメリットを把握して、自社のビジネスに最適なサービスを導入することで信頼性が高く、低コストで、かつスピード感のあるビジネス展開が可能になります。

企業がWi-Fiスポットを設置するためのコストは?

前回、「無料でWi-Fiを提供する企業のメリット」でWi-Fiスポットを設置するメリットをお伝えしましたが、今回は企業がWi-Fiスポットの設置をするときに必要なコストについてご紹介します。

企業負担の費用が発生するWi-Fiスポット

1. ギガらくWi-Fi(提供:NTT東日本

企業負担初期費用:無料
企業負担月額費用:2,980円(税抜)
利用者負担費用:だれでも無料で利用可能

通信規格は2018年2月時点で最新の規格であるIEEE802.11acで、最大で下り1.3Gbpsと通信速度が速く、セキュリティも最高品質で現在最も強固な方式を採用しています。
他のWi-Fiスポットよりも非常によい品質のWi-Fiを顧客に提供することが可能です。

 

2. Wi2 Freeキット(提供:株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス

企業負担初期費用:29,800円(税抜)
企業負担月額費用:500円(税抜)
利用者負担費用:月額362円(税抜)で、だれでも利用可能 

初期費用が他社より少し高めですが、月々の料金は500円と非常にリーズナブルです。契約期間の縛りはないので、長く利用するほどお得になります。
大手カフェチェーン店のスターバックスもWi2のWi-Fiを設置しているほど、広く使われています。

企業負担の費用が発生しないWi-Fiスポット

3. ソフトバンクWi-Fiスポット(提供:ソフトバンク株式会社)
企業負担初期費用:無料
企業負担月額費用:無料
利用者負担費用:SoftBankユーザーは無料(SoftBankユーザー以外は月額467円(税抜))

4. au WiFi SPOT(提供:KDDI株式会社)
企業負担初期費用:無料
企業負担月額費用:無料
利用者負担費用:auユーザーのみ利用可能(契約プランにより月額料金が異なる)

5. docomo WiFi(提供:株式会社NTTドコモ
企業負担初期費用:無料
企業負担月額費用:無料
利用者負担費用:月額300円(税抜)(docomoユーザーで、プロバイダ契約すると月額料金無料)

以上がWi-Fiスポットの設置に必要なコストです。
企業が負担するケースと利用者が負担するケースがありますので、利用する際には双方に合ったものを選んで使用することができます。

上記のサービスを表にしてまとめてみました。
利用する際に参考にしてみてください。

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大解剖!企業が無料でWi-Fiを提供するメリット

なぜ、企業は無料でWi-Fiスポットを提供するのか

以前、「増加しつづけるWi-Fiスポット!その理由とは?」にてWi-Fiスポットが増えているとお伝えしましたが、今回は企業が無料でWi-Fiを提供する企業のメリットについてお伝えします。

大きく分けて、2つのメリットがあります。

1. 新規顧客の呼び込み、リピート客の獲得ができる

無料でWi-Fiを提供する場合、「無料でインターネットを利用できる」というメリットをお客さまに提供できます。

例えば、喫茶店のようなお客さまが長い時間を過ごす施設では、店内でパソコンやスマートフォンを長時間利用するお客さまがいます。

そういったお客さまにとってインターネットへ繋ぎやすい環境は、それだけで店を利用する理由となります。お客さまによってはインターネット利用のためにリピーターとして再度、店を訪れることもあります。

2. サービス次第で企業ページをアピールできる

契約するサービスによっては、お客さまがWi-Fiを利用する際のスタートページに特定のホームページを表示することができます。

お客さまの画面に表示させるURLの指定もできるので、会員サービスの案内や期間限定メニューのページなど、利用するお客さまにアピールしたいページへ意図的に誘導できます。

以上が、無料でWi-Fiを提供する企業のメリットとなります。

 

S-Collection株式会社の提供するMVNOにおいても、本来有料のWi-Fiを、会員のお客さまに無料でご利用いただいております。

地下鉄でもサクサクつながる未来

都市の中心部になるほど、地下街や地下鉄の駅がたくさんあります。地下にいるとき、スマートフォンはつながるのに、Wi-Fiがつながらないことはありませんか?実は、これにはきちんとした理由があります。
今回は地下の通信状況について紹介します。

LTE/4GとWi-Fiの特徴

1.LTE/4Gの特徴

スマートフォンの画面に、LTEや4Gと表示されているのを見たことはないでしょうか。LTEや4Gは700~900MHz帯の「プラチナバンド」と呼ばれる低周波数帯を使用しています。低周波数帯の電波は障害物を貫通したり、まわりこんだりすることができるため、地下や遮られた空間でもスマートフォンの電波がつながりやすいのです。

2.Wi-Fiの特徴

一方で、Wi-Fiの多くは2.4GHz以上の高周波数帯を使用しています。この高周波数帯は障害物があると反射してしまう特性があります。そのため 、地下や、周りが遮蔽物で囲まれた空間だと、通信状態が急激に悪くなります。これが、地下ではWi-Fiの高周波数帯の電波がつながりにくい原因です。しかし、地下で電波状況がいいのは、LTEや4G回線だけではありません。

3.地下でも使える公衆無線LAN

都営地下鉄の各駅では、無料で使える公衆無線LANサービスがさまざまな会社から提供されています。そのため、地下で公衆無線LANを使用し、地上ではWi-Fiを使用するという使い方も選べます。また、「つながる電波が生むビジネスチャンス!進化する通信業界」でも紹介したように、各社のさまざまな工夫により、地下でも電波の受信ができるようになってきています。今後は、地下であっても高周波数帯を用いたWi-Fiも使用できるようになることが期待できるので、キャリア、MVNOどちらを選んでも、通信エリアや速度が変わらなくなる可能性があります。

 

S-Collection株式会社では、今後の通信業界の発展に合わせ、お客さまのニーズをよりスムーズにリサーチし、今よりさらにお客さまに喜ばれるサービスを、いち早く提供する企業に成長していきます。

発展する通信業界とスマートフォンの可能性(公共施設編)

今や主要な都市であれば、日本中どこにいても電話をかけたり、メールを送受信したりできるスマートフォン。そのスマートフォンを使うとき、どんな場所がつながりやすく、どんな場所がつながりにくいのかを、使用者数が多い東京23区の電波や通信速度をみて紹介します。

電波がつながりにくい場所、つながりやすい場所

中央区銀座4丁目交差点や台東区浅草寺雷門前などの「混雑するところ」では、特定のキャリアで電波がつながりにくくなっています。渋谷区ハチ公前交差点にいたっては、電波や通信速度が不安定になっています。新宿区都庁展望台や豊島区池袋サンシャイン60展望台、港区大江戸線六本木駅ホームなどの「高いところ」や「地下」も、電波や通信速度が悪くなりやすいです。

◆表1 都庁展望台

 

ドコモ

au

ソフトバンク

  アンテナ(本数)

3〜4

(4G回線)

3〜4

(4G回線)

4

(3G回線)

    上り  (Mbps)

11.75

13.52

1.20

    下り  (Mbps)

17.47

25.40

1.68

                         *ハミングヘッズ株式会社調べ

一方、中野区中野サンプラザ前や目黒区東大駒場キャンパスなどの「比較的人通りが少ないところ」は、電波、通信状況ともに全体的につながりやすいです。


◆表2 中野サンプラザ

 

ドコモ

au

ソフトバンク

 アンテナ(本数)

4

(4G回線)

3〜4

(4G回線)

4

(4G回線)

 上り  (Mbps)

4.38

11.12

5.36

 下り  (Mbps)

22.41

21.89

25.01

                         *ハミングヘッズ株式会社調べ

キャリアによる通信パフォーマンス

23区で見ると、3大キャリアのなかでSoftBankは通信パフォーマンスに高低差があります。品川区しながわ水族館練馬区光が丘公園、世田谷区多摩川河川敷、千代田区秋葉原の中央通交差点前ではパフォーマンスが高いです。しかし、杉並区高円寺純情商店街、足立区舎人公園や葛飾区柴又帝釈天などは、パフォーマンスが低くなります。

また、auは北区尾久車両センター中央区銀座4丁目交差点がつながりやすくなっています。NTTドコモは新宿区都庁展望台、豊島区池袋サンシャイン60展望台や大田区羽田空港国内線ターミナルで圧倒的につながりやすくなっています。

キャリア全体をとおして、墨田区東京スカイツリーのパフォーマンスは高くなっています。目玉の新観光スポットのため、どのキャリアもつながりやすさを重視した通信整備を進めていると考えられます。文京区東京ドーム前は、都心の割にどのキャリアもつながりやすくなっており、江東区豊洲公園江戸川区葛西臨海公園などの海沿いは、どのキャリアもパフォーマンスが低くなっているという状況です。

通信パフォーマンスの高低差はあるものの、都内ではほとんどの場所でスマートフォンが使えるようになっています。

通信パフォーマンスの高低差はあるものの、都内ではほとんどの場所でスマートフォンが使えるようになっています。また、日本全国を見ても、主要な都市であれば通信ができて当たり前になっています。

S-Collection株式会社では今後の通信業界の発展に合わせ、お客さまのニーズをよりスムーズにリサーチすることが可能になります。今よりさらにお客さまに喜ばれるサービスを、いち早く提供する企業に成長していきます。

つながる電波が生むビジネスチャンス!進化する通信業界

今や主要な都市であれば、日本中どこにいても簡単に電話をかけたり、メールを送受信したりすることができるスマートフォン。累計で1億台以上が普及していて、持っていない人を探すほうがむずかしいくらいです。

スマートフォンは、基地局と電波のやりとりを行うことにより、通信が可能となっています。しかし屋外ならまだしも、地下鉄や新幹線乗車中など、電波の届きにくい状況でも通信ができるようになったことに疑問の声を聞くことがあります。

今回はその「こんなところでなぜスマートフォンが使えるのか?」という疑問を解消するべく、そのヒミツにせまっていきます。 

 

地下40m時速70kmに電波を届ける工夫

スマートフォン基地局と電波のやりとりで通信が可能になりますが、地下鉄の駅構内では、通常基地局は見当たりません。地下鉄では、屋外にあるような大きな基地局を設置することはできないため、設置場所の特徴により工法を使いわけて設置されています。

1.吹き込み方式(短いトンネルなど)

トンネルの出入り口近辺に、無線設備やアンテナなどを設置して、トンネル内に電波を発信します。 

2.光中継方式:漏えい同軸ケーブル工法(地下鉄などすの駅の間)

一定間隔で電波を放出する窓(スリット)の空いたケーブルを設置し、そのスリットから電波を発信することで、長く張られた1本のケーブル全体をアンテナにします。

3.光中継方式:アンテナ工法(地下鉄などのホームや、地下街など)

各携帯電話事業者の基地局設備から共用設備を経由する方式です。地下空間やトンネル内などに設置された光ケーブルの先に、一定距離ごとにアンテナを設置し、連続した通信可能エリアを構築します。

 このように、さまざまな工夫を凝らして電波の届きにくい場所でも通信を可能にしています。

 

時速300kmに電波をつなげる工夫

東京から新大阪まで1,500以上の「〇〇〇」

新幹線に乗っている場合も、スマートフォンは、沿線や少し離れたところにある基地局から電波を受けてデータや音声のやりとりをしています。

新幹線は最高時速300km以上で走るので、ひとつの基地局ではすぐに離れてしまい、電波が弱くなってしまいます。そのため、今度はより強い電波を受信できる基地局へつなぎかえ、通信を維持します。これを「ハンドオーバー」と呼び、このようにどんどん基地局を切り替えて、通信が継続されるようになるしくみになっています。

都市部には数百メートルにひとつは基地局があり、郊外でも数キロにひとつは基地局が存在しています。東京から新大阪まででは1,500回以上のハンドオーバーを発生させながら、通信が維持されています。


スマートフォンをはじめ、通信を行える機器は、日本ではほぼどんなところでも使えるようになってきています。通信業界は今後さらに発展し、「通信できない場所はほとんどない」という状態に近づきつつあります。S-Collection株式会社では今後の通信業界の発展に合わせ、お客さまのニーズをより適格にリサーチし、求められているサービスをいち早く世の中に提供していきます。